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久々にアフタ漫画を書くゼ
『ブルーピリオド』(山口つばさ)
美大を目指すDQNの話、という文脈で括られるべきではない漫画
私は成長譚が好きである。
技術もなにもない一個人が日藝に挑むのだ。
才能がすべて、と思い込んでいた私の頭にストーンコールドスタナーをかましてくれた漫画です。
実際上、才能が重要であろうという推測は未だ持っています。
ただ、なによりこの漫画が素晴らしいのは、絵画という一般人が触れにくい、理解しがたい分野において「知識」や「理解」「分析」「法則」が存在し、言語化して私に届けてくれたその一点にあると言えます。
主人公が努力家、偉い、感情移入できる、そういう重要なポイントはありますが、なによりも価値があると思うのはそこ
芸術的な素養、才能がない我々も主人公に投影できる。努力に負けるウサギもいる。努力は嘘をつかないのです。
んなわけねーだろ、と思うかもしれませんが、件の主人公並の努力(半異常)ができるのならば、可能なのではないかと思わせてくれただけでこの漫画は秀逸であったと思うのです。
壁がある。
乗り越えられない
ならば穴を年単位で空ければいいじゃない?(巌窟王)