気を取り直して

 『Dr.コトー診療所』が終了しました。結論から言うとおもしろかったです。各話のストーリーに関して、他の名作ドラマにひけを取るとは思いません。各話ともよくまとまっていたし、ストーリーの時間配分も文句無しでした。それでも「コトー(ドラマ)最高!」ってことにならないのは、映像の作り方と主人公のせいでしょう。
 吉岡秀隆はどちらかというと好きに分類される俳優なのだけど、柴咲コウ小林薫筧利夫・・大塚寧々・春夏秋冬・そして時任三郎(!)に挟まれての主人公をやるには少し柔らかすぎると思いました。基本的にコトーはちゃんと主人公主人公しているので、ドラマとして締まりが出なかった。そして映像はやっぱり「田舎」を際だたせるためかほのぼの然としており、先述の濃い脇役陣が浮きます(それでも時任は最後には馴染んでた。やっぱスゲエ)。
 しかし、最終話の出来は素晴らしかった。異邦人が突然ムラに入り込み、一度脱却してまた戻ってくる。ムラ社会における「入村儀式」をしっかりと描いています。またこれは「北の国から」でも描かれていたモチーフなので、吉岡もしっかりとハマッている。それらはスタッフにとっては多分計算されていたものじゃないんだろうけど(そして吉岡にとっては不本意な計算外)、だとしても価値が下がるものではありません。
 と、少し真面目に書いていたのですが、僕は柴咲コウを見るためだけにこのドラマを毎週楽しみにしていました。柴咲コウ最高です。最後の方はあまりの可愛さに涙が滲んできました。クリティカルです。僕の中で「GO」以来「可愛さ」においてこの人以上の人はいない。あえて「萌え」とか言いたいぐらい。(つうかこれネタ以外で使う人って現存するんですか。もし本当にいるんなら大英博物館に陳列しましょう。「学名:二次元萌え」とか「学名:アイドル萌え」とか書いて。バリエーション多いのでなんぼでも作れます。「SL萌え」とか「ガンダム萌え」とか「ストッキング萌え」とか色々。そして多分変化の樹形図作れるんで誰か作ってください。「ガンダム萌え」から「セイラ萌え」「マチルダ萌え」への派生とか。点線で繋いで「機械萌え」とか)
 
 『コトー』のキャスト調べていたらその中に船木がいた。本気で俳優やるのか。つうか放送中には気づかなかった。ゴメン。