のだめカンタービレ

昔々東京のとある音大に、ピアノの天才がおりました。その天才は千秋という名の美形で、天才+美形コンボにありがちな傲岸さも持ち合わせており、その大学のヒーローとして君臨しておったのです。しかし彼には秘密がありました。幼い頃のトラウマにより、飛行機と船に乗ることができなかったのです。彼の才能は日本のスケールには収まらないものでしたが、四方を海に囲まれている日本は、そのまま彼にとっては監獄となってしまい、鬱々とした日々を過ごしておりました。そんな千秋君はある日自暴自棄になり、酔っぱらってマンションの扉の前で寝入ってしまいました。たまたま通りかかった隣の住人は彼を見つけて、自分の部屋に千秋君を泊めてあげました。千秋君は次の日の朝、ゴミの山の中、隣人が弾くピアノの音で目覚めます。それと同時に、千秋君の人生も目覚めたのです。

 初めに言っておきます。恋愛漫画ではありません。

 初回のあらすじは大体上の様な感じです。あと、主人公であるところの千秋君以外は全員変態か変人です。天才な常識人が変態な変人に振り回されながら音楽を愛していくお話。千秋君天才なので使いやすい「成長記」等の紹介の仕方ができません。

 要はギャグ漫画なんですけども、「音楽」という漫画で表現し難いものを文字ではなく絵で上手く表現しています。作者やり手。

 目を閉じれば聞こえるでしょう?踊るようなピアノ、楽しげに揺れる指揮棒

追記:指揮棒は目を閉じたら見えませんね。素でした。