そんな時海の向こう側で

 http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/sports/nba/

 田臥勇太がフェニックスに入団!!

 私は25歳になったばかり。バスケをやってたわけじゃないけど、高校時代からNBAは好きだった。田臥勇太は私の同年代では図抜けたヒーローで(能代自体がそうでもあったけど)、それでもNBAは無理だと思っていた。背だけが問題じゃなくて、黒人アスリートの運動能力は他の何かで代替できるものじゃないと、田臥NBA挑戦については諦めていた。勿論もの凄く応援してはいたけれど。

 でも、実際入団した。しかも複数年契約。サンズは育てる気がある。なんて夢みたいな話。ものすごく嬉しい。MLB以外のアメリカ四大スポーツに日本人が進出する、そのことの価値。どれだけの偉業か。

 実際のところ、NBAのガード、NFLのキッカー、NHLのゴーリーに関しては可能性はそんなに低い訳ではない。実際NHLには福藤がドラフトかかっている(ゴーリー)。ならばなぜ偉業なのか。それは、この三つのスポーツに関して日本が持っている環境が余りにも悪いからだ。この三スポーツの今の状況は、日本プロ野球史で言えば長嶋より前、まだ六大学の方がプロよりも人気があった時代に相当する。そんななか生まれようとしているNHL選手、そして生まれたNBA選手。

 田臥は3PとDFを伸ばせば充分ロースターに居続けられる。福藤はフットワークとタッパは一級品。マイナーで二三年やって経験を積み、上半身を強化すればスタメンの目も全然ある。

 普通に感動している。本当に夢みたいだ。

一夜明けての追記:NHLではドラフト後マイナーや元のリーグで二三年経験を積むというのは当たり前のこと。ドラフトピックというのは契約を結ぶ特権を先に取っておこう、というもので、逆に言えばそれだけの価値を認め、育てようという意思でもあります。だから福藤が今年ロースターに載れなくても、それは当たり前であって、落胆すべきことではないのです。