スポーツマニアな友人と文芸春秋ナベツネの手記について話した(この中でナベツネはメジャーと日本の野球を比べてモノ言われたことについて愚にもつかない反論を展開)。手記内容をA、私と友人との会話をBで記す。A内の【】はどうしようもないと思われる言語の使用法を強調。

 A. MLBではテレビ放映権料をコミッショナーが吸い上げて分配しているというが、メジャーの機構が管理分配しているのは大きいテレビ局の放映権料であって、その他に各球団はケーブルテレビ等を個々の球団でもっており、その収入は人気によって様々だ。巨人軍の放映権料を全額【収奪】して再分配せよ、というのは社会主義統制経済を取る独裁国家ならともかく、日本では市場経済の完全な否定であり、【独禁法違反】にもなる【競争制限】であり、憲法の定める【財産権】の否定であろう。

 B.「決定的にこの老害がわかってないのは、スポーツは公共財的じゃないと成功するはずがないってことだよね」
  「ある程度リーグ内のレベルが一定しないと見てる方が冷めるのは道理だし、巨人しか映らないから今の野球がダメになったって気づいてないんだよね」
  「うん。まあだけど世のマスコミも含めてわかってないことは、『メジャーは別にぬきんでて成功してない』ってこと。アメリカのスポーツはアメフトの一人勝ちだから」
  「ああ、そうなんだ」
  「アメフトは世界で唯一成功してる【社会主義】だからね。全チーム一応黒字のはず。」
  「サラリーキャップにウエーバー制・資金の再分配」
  「まあ、滅びればいいよ。日本の野球」
  「まったくその通りだね」

 何故かいつも同じ結論に至ります。