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立てた誓いを破れと言うの?わたしが要らないなら、はっきり言って。ひと思いに射殺してやるから
主人公はアグレッシブないーたんです。中国人で戯言使いですからね。ヤドクガエルとハブの毒を掛け合わせたぐらい危険です。
『書剣恩仇録』は読んでいるのですが、ここまでハチャメチャだったでしょうか。一流のユーモアが満載ですが、多分作者は本気でしょう。結論は、ヤベエやっぱ中国人スゲエ!です。スケールがデカすぎる。さすが大陸。
時代考証とかそういうものは頭から消して楽しむべき娯楽小説。愉快痛快。
「そうだ、お腹が空いているからよけいに痛むんでしょう。こいつの肉を食べさせてあげる」
木婉清は、岩壁を支えに立ち上がり、首を折られた屍体から、肉を切り取ろうとした。段誉は仰天して、腹の痛みも忘れ、
「人の肉は食べられないよ、死んだってごめんだ」
「どうして?師匠と山にいたときは、虎も豹も食べていたけど」
「虎は豹はよくても、人はだめだろう!」
「人の肉は毒なの?知らなかった」
最後二行が大好き。愛してる。
キャラに感情移入する人は見ない方がいいです。