其の二

コロラド アバランチ
 雪崩の名前を冠するこのチーム、今年のチーム構成は汚いの一言。スピードだけなら歴代でも一番じゃないでしょうか。
 トレードマークは山に雪崩。ノルディックスが移転してアバランチとなった初年度、カナディアンズから放り出されたパトリック・ロアを中心にスタンレーカップを獲った伝説のチーム。
 今期は新たに日系三世のスター選手ポール・カリヤ(注1)、そのベストフレンド、ティム・セラニ(注2)を獲得。ジョー・サキック(注3)という韋駄天も居るので韋駄天小僧三人でラインが組めるという恐ろしい体制に。でも今のところ相手を徹底的にすり潰す試合があったかと思えば攻め合いをして逆にやられるなど、ムラの多い感じにできあがっております。ざまあ見(略)。

 王様ロアの引退(注4)はそれほど大きかったということでしょうか。僕がコロラドを嫌ってると思う方がいらっしゃるかもしれませんが、断っておきますと、フォースバーグ(注5)「は」死ぬほど好きです。

 ……まあ、プレイオフには合わせてくるでしょうが、プレイオフ一回戦でスターズ辺りと潰しあうといいと思う(力一杯木に釘打ち付けながら)


(注1)…サッカーで言うとロナウド。恐ろしい程のスピードを誇りますが、いかんせん怪我しやすい。むしろ速すぎて脚に負担がかかるのかも。

(注2)…以前にもカリヤと同じチームにいたのですが、とにかくカリヤが大好きで仕方なかったらしく、インタビューでは何聞かれても「カリヤがさああ」「カリヤの」「昨日カリヤの胸で寝たんだけど」と、恋は盲目ってこういうことを言うんだなあと思いました。最後のは嘘です。

(注3)…速い・上手い・キャプテンシーもある の三拍子揃った名選手。余り持ち上げられないのはなんででしょう。キチガイ兼王様が目立ちすぎてたのでしょうか。

(注4)…キチガイ兼王様。とは言っても、記録上は歴代最高のゴーリーと言えるでしょう。目がヤバいです。FBI何してるんだ、って感じでしたね。ぜってえクスリやってる。でも、一昨年のカンファレンス決勝第7戦で6点決められて、チラチラコーチの方を見ていた時、一つの時代の終わりを感じて寂しくなりました。交代して控え室に去る背中。キチガイが人間になった瞬間。

(注5)…脾臓の人。一昨年のカンファレンス決勝ではレッドウイングスを相手に悪鬼羅刹の様な活躍を見せました。味方のシュートの軌道をスケートのブレードで変えてゴール決めた時は「ヤバイ、コイツ一人に負ける」と思わせられました。狙ってたと信じています。