『ファウスト vol.3』

 田舎暮らしの最大の弊害は大きな本屋が無いことで、それは私みたいな本屋好きにとっては致命的と言えることである。とかなんとか言ってみましたが、要はこの本を売ってる本屋が無いんです。1300円出す価値が私の中であるのかってことになるとまた別問題なんですが、とりあえず西尾は読んでおきたかったんです。色々確かめたくて。結局無くて友人に読み終わったのを送ってもらったりして。

 でまあ西尾が関係してる所は読みました。


新本格魔法少女りすか ー敵の敵は天敵ー』
 結局「スタンド勝負」なんですよね。個人的には小説、しかも短編でやる事じゃないと思うんですが。あ、題名に関して、極めて確信犯的なネーミングだと思っていたのですが、対談読んだ今では本気なのかも、と思う。『りすか』をこのまま続けるんだったら西尾維新は頭打ちだなあ。


零崎軋識の人間ノック
 いや、ダメだろうこれ。『サイコロジカル』での西東が言ってたことを補完しようという意図の下に作った話なんでしょうけど、「匂宮雑伎団」と「零崎一賊」を「まるっきり向こうに回して」ないじゃないですか。幾らでも言い訳できる範囲の問題ですけど、そんな余地があることっていいことなんですかねぇ。そもそも収拾付けの話で更に伏線張るなと。なにより西尾維新は短編が下手すぎます。


西尾維新スーパーインタビュー 戯言遣いのツクリカタ」
 とりあえず清涼院は要らないですねえ。あ、でも

ミステリー畑の小説家では僕が少年漫画の強い影響を堂々と表明した最初の作家だったんですよ。でも、当時僕は自分のことを「新本格の『幽遊☆白書』だ」と思っていたのに、新本格の『リングにかけろ』と呼ばれて正直かなり凹みましたね。

 っていう御大の発言は本気で笑いました。つうか貴方は「新本格の『男塾』」だから(というより王大人の医術に近しい)。それ以前にミステリー畑なんですか?SFに押しつけられそうになってなかったっけ?そしてSFからも嫌がられてた記憶が。


 (インタビューの内容)
 西尾が小説についての持論を展開→清涼院が褒め称える→西尾が更に突っ込んで解説してしまう→清涼院が略→西尾が更に略→清涼バカが略→以下ループ。

 こんなインタビューやってると西尾維新はダメになっていくと思います。戯言シリーズ終わったら様子見。

 あと清涼院がバカなのか編集がバカなのか知らないが、「コイツ本当に小説家?」って思うぐらい合いの手が下手、というか流れに合ってないんですが。〈凄い境地に達してますね〉〈まさしくイチローと一緒ですね〉。で、小説家でしたっけ?

 岡田先生との合作に専念してください(個人的願望)。もう西尾維新その他に絡まないで欲しい。害悪でしかないから。