小説

森博嗣のGシリーズを読み進めてますかね。 森自身の引退宣言が出てるようですが、残り味わえる森を楽しもうと前向きに考えられました。 昔なら惜しみ、文句を言ったのかもしれないなぁ。年をとったのでしょうかw

『氷菓』(米澤穂信) 『愚者のエンドロール』(同上) 上手い。言葉遊びだったりシニカルな台詞だったりユーモアだったり、基本的に使用してくるツールの方向性は西尾辺りと変わらないように思うけれど、使い方がまるで違うと受ける印象がここまで変わるのだな…

『眠れぬ真珠』(石田衣良) 45歳の職業芸術家と28歳の非職業芸術家の恋愛話。 なにかのインタビューで石田せんせぇは実際知り合った女性に恋愛話を聞きまくると言っていたのを読んだ記憶があるんですがいいなあその趣味。羨ましくて仕方ないよ。恐らく、琴線…

『クドリャフカの順番』(米沢穂信) 実は以前『犬はどこだ』も読んでました。米沢穂信はニ作目。 まだどういう作家さんか言い切れる程読んでないため、総括は避けつつ『クドリャフカ』感想。 失敗しました。先に『氷菓』>『愚者のエンドロール 』と読むべき…

『後巷説百物語』(京極夏彦) 関係ないんですが、京極の新作って本屋で平積みされてるのを見つけると異常に興奮しますね。 平穏な本屋で「やった!今回も打撲武器!」って呟く青年男子。超怪しい。 以下長文をネタバレ避けで。ちなみに傑作です。そまは読んど…

『チーム・バチスタの栄光』(海堂尊) 東城大学医学部の心臓外科トップ・チームに連続する術死。 調査に狩り出されたのは神経内科の万年講師!? しかしその調査中に術死が再び起こってしまう。 手段に困った万年講師の前に現れたのは・・・? 本年初読みで大…

『ネコソギラジカル (下)〜青色サヴァンと戯言遣い〜』 めでたく(一年遅れればめでたくと言う他あるまい)戯言シリーズ完結。 西尾維新の書くものってのは中々心理学的に危ないラインを通りそうなものが多くて、それは単純な内容云々ではなく、西尾自身の狂気…

『東京DOLL』(石田衣良) まだ途中ですが、凄い。これは凄い。 私好みのラストにはならない予想だけど、素晴らしい文章。 石田衣良のいい時の文章っていうのはオーケストラのバイオリンソロのようだ。 ホールの静寂の中で独り重たく響き、気まぐれのように…

私は小説に対して漫画に比べ非能動的な人間でありまして、「あーおもしろそうだなー」と感じたとしても、「見かけたら買おう」とは思っても「ぜってえ探してやる!最悪Amazonでも!」とは何故か思わない人間でございます。ということで某人が絶賛してらっし…

『娼年』(石田衣良) 石田衣良のセックス話は妙にエロさが無い。視点の位置が遠いからだろうか。ストーリーは相も変わらず石田衣良。 女性から買われて飼われるチャンス。今思えばあった気がせんでもない。断って逃げて断絶させたのは私の志が低かったから…

『ネコソギラジカル 赤き征裁vs橙なる種』 バスコ・ダ・ガマのインド航路発見でもいいし、コロンブスのアメリカ大陸発見でもいいけど、開拓者の名前ってのは残るものである。 西尾維新も残るんだろうと思う。禁じ手無しのバーリトゥード推理小説とでも言おう…

ネコソギラジカル中巻は六月中旬だそうです。このままだと一年遅れますね。

『愛妻日記』(重松清) エロ小説『日曜日の夕刊』(同上) 短編集なのですが、「国語の教科書に載りそうな話」が一杯詰まってます。合わなかった。『波のうえの魔術師』(石田衣良) ドラマ「ビッグマネー!」の原作。無機質な冷たさと慕情的な暖かさ。株屋…

『新本格魔法少女りすか』(2) タイトル同じでナンバー打っていく続け方に意図はあるのだろうか。西尾維新がやってることなので裏読みしたくなりますね。ただの妄想になりそうなので思考停止。 さて、楽しんで読めたのですが、その大部分を第三編「出征!…

『イリヤの空』(1〜4)(秋山瑞人) ラノベのカリスマ。私が秋山作品を読むのはこれで二作目(初体験は『猫の地球儀』)。 崩される為に積み重ねられる日常と非日常。もの凄くテンポ良くて笑えて感情移入できた一巻を読んだ時点で、最終的に大ダメージを…

『ネコソギラジカル』の表紙って零崎伊織じゃないんですか?読んだ人意見希望。

『ネコソギラジカル』(西尾維新) オールスター総登場、みたいな話は大好きです。『宴』の下巻も燃えたしね。 まだ途中ですが、「向かう」ところで血沸き肉踊ります。 恐らく、ここから落としにかかられるのだろうと思う。それでも上巻ならアリだろう。京極…

ついに明日。ネコソギの発売日。…ホントに出るのか?

ネコソギですが8日に出る模様(Amazonを見る限り) 同じくAmazonを見る限り、表紙は人間試験のあの娘です。

『禁涙境事件』(上遠野浩平) あー。大失敗。コンセプトは「短編集が終わってみたら一つの長編」。同じ様なことをブギーポップでやってた記憶もある。だけど今作は「終わってみて短編としても長編としても何一つ収拾ついてない」ですよ。やりたかったことは…

『リスクが多すぎる』(ボブ・バーガー/笹野洋子訳)(BOOKOFF100円シリーズ) 特別物珍しいことは何もないのですが、テンポが凄く良い。訳だけでこんなことにはならないはずなので、恐らく原文はもっと良いのではないかと思いました。何かに似てるなあ…

『燃えよ剣』(司馬遼太郎) これ読んで血が滾らねぇヤツぁ男じゃねえよな!(挨拶) 古今の新選組を扱った小説・漫画で最もカッコイイ土方はこの本の土方だと思う(定型句)(次点は『修羅の刻』の土方)。殺人者でセクシーでシャイで馬鹿。私は年追う毎に…

京極夏彦『ルー・ガルー』 寄せ集めっぽい設定だなあと思って読んでたら後付で企画モノだとわかりました。ビンゴ。 面白かったですが、京極イズムであるところの「キチガイらしいキチガイ」がイマイチ普通だったのでそこだけが不満かな。『絡新婦』の犯人や…

D・クロンビー「警視シリーズ」を『警視の接吻』まで読了。 どうもこの手の男女コンビのシリーズものサスペンスを読む場合、途中から恋愛小説を読んでる気分になってしまう傾向があります。例えば森のSMシリーズ、『今はもう、ない』を読んでる最中、萌絵が…

『夜空のむこう』(香納諒一) 新宿二丁目で編プロを営むライターさんの生活譚。一番楽しんで読めるのは間違いなくフリーライター。 第十二話 めぐる季節より引用。 「いいか、かつて編集者だった人間としてこれだけはいっておくぞ。編集者ってのは、他人の…

『スローグッドバイ』(石田衣良) 恋愛モノの短編集。石田衣良は都会的な文章を書かせたら当代随一だと思う。コンクリートの様な無機質感とちょっと離れた所からのスマートな視点、「都会で道ばたの花を見つけた」ような安堵感。 印象に残ったフレーズ きっ…

【あっ今日ネコソギの発売日じゃなかったっけ?】とか思って検索。 「発売日未定」になってて甚だしくムカツク。更新しないのは最近隆慶と成田美名子を読み返すことしかしてないから。

『狩りのとき』上下(スティーブン・ハンター)読了。 傑作『極大射程』と同じボブ・リースワガーが主人公。名スナイパーがベトナムに残してきた遺恨を掃討する話。は『極大射程』。今回はアメリカナイズなスーパースターではなく、多分に人間味溢れるスワガ…

『4TEEN』(石田衣良) 『柳生十兵衛七番勝負』(津本陽) 『続・鉄砲無頼記』(同上) 『満腹亭へようこそ』(筒井康隆) 『美食探偵』(火坂雅志)を借り出し。

隆慶一郎『花と火の帝』(上下)読了。 未完で作者死亡。勘弁して欲しい。『死ぬことと見つけたり』も未完で終わりましたが、プロット自体は公開されてるし話としてもあとは締めだけだった為、大体の着地点が見えていました。しかしこの『花と火の帝』は大体…