小説

『椿山課長の七日間』(浅田次郎) 重松清が書きそうな話だなあと思いました。新聞に連載されてて人気ある作品らしいんですが、サラリーマンが毎日追ってたらそりゃハマるよな、という感じ。個人的には今まで読んだ浅田次郎の作品の中では下の方です。文句の…

『ファウスト vol.3』 田舎暮らしの最大の弊害は大きな本屋が無いことで、それは私みたいな本屋好きにとっては致命的と言えることである。とかなんとか言ってみましたが、要はこの本を売ってる本屋が無いんです。1300円出す価値が私の中であるのかってことに…

やっとこさブックオフの恩恵に預かり『四季』シリーズを集め終わりました。これから読みますが。ものすごい外れかものすごい当たりのどっちかだと思う。よし心的防御完了。

『新本格魔法少女りすか』読了。 いつもの西尾維新です。少しカタルシスは薄目かなあ。魔法の説明に行数が必要になりすぎてその分ストーリーが弱い気がしないでもないですが、仕方ないと言えば仕方ないのかな。

『百器徒然袋ー風』読了。 オーケイオーケイそうきたか。認めよう。空前絶後・抱腹絶倒・愉快痛快の時代「劇」小説だ。時代小説でも推理小説でもましてや探偵小説なんかでは毛の先ほども無い、京極先生ウッキウキで筆を走らすの図、だ。 頼むから『邪魅の雫…

『ハーメルンに哭く笛』(藤木稟)読了。 初藤木稟。ミステリとして読むなら失敗作だと思います。力技が過ぎてるし(嫌いな方向性じゃないけど)、文章がイマイチこなれてない気がする。没入するのに時間がかかりました。 だけど舞台は1936年東京。昭和…

『DOOMSDAY』津村巧 宇宙人が来襲してハイテクメカを自在に操り地球人を殺しまくります。地球人の武器はさっぱり通用しません。さてどうやって撃退致しましょう? はっきり言うとSFのフリしたヘタ小説です。 登場人物の台詞やら余りにもある一点に集約させら…

西尾維新。 「ネコソギラジカル(上) 十三階段」(2004/09発売予定) 「ネコソギラジカル(中) 赤き征裁 vs. 橙なる種」(2004/10発売予定) 「ネコソギラジカル(下) 青色サヴァンと戯言遣い」(2004/11発売予定) にて戯言シリーズ完結。うわあ。ちょう楽しみ。つう…

えー。森博嗣。森博嗣のVシリーズ『赤緑黒白』において林が渡した祝儀に書かれてた文言に対する何らかの解釈をお持ちの方、もしよろしかったらコメント欄or wolon56@hotmail.com までご連絡頂きたいです。 同時に西尾維新の『クビシメロマンチスト』のX/Yの…

『クリスマス・テロル』(佐藤友哉)読了。 どこまで本気なのかわからないけど、ムッチャタチ悪いぞオイ。と思いました。まる。 大体コヤツの小説は感想も批評も書きづらいっつうの。

芥川・直木賞の候補が発表されまつた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040708-00000056-kyodo-ent 【芥川賞】絲山秋子「勤労感謝の日」(文学界5月号)▽栗田有起「オテル・モル」(すばる6月号)▽佐川光晴「弔いのあと」(文学界5月号)▽舞城王太郎「好き好き大好き超愛してる。」(群像…

現在までに出ている著作は 『クビキリサイクル』 『クビシメロマンチスト』 『クビツリハイスクール』 『サイコロジカル』(上下巻) 『ヒトクイマジカル』 『零崎双識の人間試験』 ・・・・・・ 『ダブルダウン勘繰郎』 『きみとぼくの壊れた世界』 の9点…

『水没ピアノ』(佐藤友哉)読了。 例えば類い希なる天然芸人がここにいたとして、その天然芸人に「如何に君が天然で希少で重要で珍しくてどんな理由でそうなっているか」を教えたとします。するとどうなるか。その天然芸人は潰れてしまいます。曰く「天然は…

『匣の中の失楽』(竹本健治) 半端じゃなく私に向いてない小説でした。ペン片手じゃないと意味不明になるような本は私は要りません。

えー、ただいま、『きみと僕の壊れた世界』を絶好調で読書「中」。久しぶりに嫌いなタイプのストーリーを楽しんで読めてます。西尾は肌に合う。「ヤバイ。ヤバイ」と思いつつ読んでた佐藤友哉とは大違い。

『フリッカー式』(佐藤友哉)読了っと。 人が死んでグダグダになって人が死んでグダグダになって福音が鳴って日が射し込んで人が死んでグダグダになるお話。 近年稀に見る体力の消耗具合でした。清涼院みたいにミステリを壊したい訳じゃなく西尾みたいに物…

いずれ書こうと思いつつ書かずにいたのを忘れてました。 『陰摩羅鬼の瑕』(京極夏彦) ストーリーは省きます。ネタバレ無しに書けないから。何書いても関わってしまう。しかもその理由がミステリ的なものじゃないところが流石京極、といったところでしょう…

『GO』(金城一紀) 「左腕をまっすぐ前に伸ばしてみな」 「腕を伸ばしたまま、体を一回転させろ」 「足をその場所から動かさないで、どっち回りでもいいから回ってみろ。コンパスみたいにな」 「いま、おまえのこぶしが引いた円の大きさが、だいたいいまの…