ネコソギラジカル 赤き征裁vs橙なる種』

 バスコ・ダ・ガマのインド航路発見でもいいし、コロンブスアメリカ大陸発見でもいいけど、開拓者の名前ってのは残るものである。


 西尾維新も残るんだろうと思う。禁じ手無しのバーリトゥード推理小説とでも言おうか。この手の小説がこれから出るたびに、比較対象として名前が挙げられるだろう。ある意味で西尾の存在意義は既に現出し完結しているのではないかと不意に思った。

 本巻の内容については触れない。感想だけ書こうと思う。
 正直なところ、8割見放している。上巻が出た時に書いた様に、中巻では落としにかかられたけど、そんなことは関係無しにこのシリーズはもうきっちりとは閉じないはずだ。下巻が京極並の厚さになると言うのであれば可能性はゼロではないが、もしそんな打撲武器が店頭に並んところで、そのページ数をもってしても閉じないのではないか。いまさら撒き餌を行っている場合じゃないだろう?そんな感想を持った中巻だった。

 とりあえず最後まで見届ける。あと絵が荒れすぎだろ竹。