D・クロンビー「警視シリーズ」を『警視の接吻』まで読了。

 どうもこの手の男女コンビのシリーズものサスペンスを読む場合、途中から恋愛小説を読んでる気分になってしまう傾向があります。例えば森のSMシリーズ、『今はもう、ない』を読んでる最中、萌絵が犀川以外の男と接吻したと読みとった時にものすごいショックを受けてしまったりね(やらしい書き方だ)。
 骨太サスペンス、的紹介が多いんですが、骨太かと言われると個人的には余り同意できないかなあ。テンポはいいです。読みやすくもあります。少なくともブックオフで100円で買ったんなら無茶苦茶お得です。
 この先の展開について。「アメリカンドラマじゃねえんだから主役二人が別れたりしねえだろ」とタカを括っていたのですが、作者アメリカ人なのでちょっと逃げ腰。昔出てきたキャラの復活登場の仕方とかが非常にアメリカのドラマに似てます。一回唐突に出しておいて後に本格的に引っかき回し役で出させる。そんな嫌な伏線の張り方っぽい。
 と、とりあえず保守。続刊を買うかどうかは今後の展開次第で。


 ハッピーエンドマニアの矜持!ハッピーエンドマニアの矜持!嫌いな言葉は「毒をくらわば皿まで」


あと藤木稟の『テンダーワールド』ってアレで終わりなんですか?一杯仕掛け作るだけ作ったけどなんも収拾ついてないんですが。「わざと途中で止まる様に作ったドミノ倒し」みてえな。相変わらず「世界観描きオタ」だなあと思った。