『零崎双識の人間試験』読了。

 宣誓。私は「密室」が、「不可能犯罪」が、「叙述トリック」が嫌いです。

 故に西尾維新が大好きです。

 いーたんシリーズは全部読んでいるのですが、私は零崎人識が好きでして、翻っていーたんラブ、なのでした。西尾的言語を借りるならば、いーたんと零崎人識はドッペルゲンガーであり、相互不可侵関係であり、表裏一体であり、対極であるはずで、故に二人の邂逅は一度きり、二度とは無いはずであり、つまりは零崎人識はもう私の想像の中でしか活躍することは無いと思っておりました。
 そこに「零崎」の名を冠するこの書物、当然ウキウキです。

 内容については触れません。私のラブであるところの人識が出てきたのか、双識とは何者なのかはご自分の目でお確かめ下さい。

「伊織ちゃん!お兄ちゃん助けに来たよ!」
「やめてくださいやめてください」
(中略)
「ああ、もう、こんなの嫌過ぎます!」

 個人的にはこのシリーズ、せいぜい後三作で終わらせるべきだと思います。作者が嫌になる前に。