医学部の採点問題について

これについては腹が立ちます。

 前提として言いたい。
 医学部は他の学部と違って、大学を出た後が大学にとって本番なのだ。
 文学部に入学した学生のうち何人が大学に残る?そんなポスト数自体がないし、その前提での教育システムではない。
 医学部が違うのだ。学部で育成し、医者として働かす為の学部なのだ。さらに言えば、できうる限り各々の下部病院にその医者を配置させたい、それが本音だろう。
 その為に、学生各個人に云千万もの経費をかけて育成するのであって、各大学医学部が彼らに投資する理由はそれでしかない。

 そのうえで、大学医学部の視点にたってみよう。8浪の学生と現役の学生を比べてどっちを取りたい?他県の学生と自県の学生、どっちが取りたい?
 実働年や残って自大学の傘下病院に残ってくれる確率、考えたらどちらを取りたいか、自明でしかないだろうが!

 元塾講師として言うならば、当たり前のことでしかない話だった。だからこそ生徒に指導する場合においては、「レベルが上の大学ほどそういう別要素は薄い」、つまりは「地方大学ほどそういう別要素が強い」と指導していた。当たり前だ!医師の確保に汲々とする地方の病院からしたら、とにかく必要なのは残ってくれる医師の数でしかないんだから。

 それを実情も考えずに、責任を取ることもなく、暴いて20年後各地方の病院体制が崩壊したらどうするんだ。意図的な採点で落ちた学生はただ無能なだけでしかない。考えれば分かる話なのだから。

 各大学の事情がある。理想を言えば得点だけで決めるべきなんだろう。でもそんなことばかりだろうか?図抜けて点を取れば落ちない。ほぼ同じ条件で比べた時に、どちらを取るかという話でしかないのだ。

m-1

ひっさびさにM-1を全部見ました。
お笑い好きのツレと見ていた感想を全コンビについて

見取り図
 面白くなくはない。けど一番目はきつかったね。まず空気に負けた

スーパーマラドーナ
 ネタ以外のとこのが受けるっていうね、田中が基地外。好き。

かまいたち
 上手いんだろうけどねーーーーーーーーー
 ってなる。手癖でやれる真骨頂

ジャルジャル
 一本目は爆発的に面白かった。ただ、決勝行くのは決まったけど二本目ムズイよねって話にもなった。
 同系統のネタをやって一本目より受けなかったら面白くないってなるし、別系統のネタをやったら逃げになる、後述するが逃げた。置きにいった。ただ漫才じゃねぇ

ギャロップ
 審査員も言ってたが、マイナスから入る掴みは辛いものがある。禿ネタで笑ってほしいならポジティブにいってくれないと笑えない。スキルがあるのはわかるんだけど、そのマイナスからわかりやすい漫才はなあ

ゆにばーす
 結果的に一番おいしいんじゃないの?とはなったものの。ネタはイマイチ。ジャルジャルがああいうネタで受けた後なのもつらかったかな

ミキ
 弟のえげつない能力、華に比べて兄貴のスキルが足りない。もっと聞き取りやすい突込みにすべき。突込みは修養でどうにかなるのだから。

トム・ブラウン
 基地外。大好き。あんなに審査員受けしたのは想定外。でも漫才じゃねぇ

霜降り明星
 日付変更線で爆笑。突込みは素晴らしい。あとボケが後半動きだけで笑いとるスタイルは新しい

和牛
 面白かった、けどその面白さの大半は演技力やろwツレに言った感想は「劇団和牛やんけ!」


決勝
ジャルジャル
 一発目になった時点で厳しいなとは思った。ツレとの事前の話は「いくならリスクしょって一本目と同じ系統のネタで爆発させてかっさらうしかないよね」
 結果置きにいった。そこだろう、すべってもいいから攻めないと。あとあれはコントだ

和牛
 まさに劇団和牛。ツッコミまで演技超うめぇ。でもそれはコントでは?

霜降り明星
 バスロマンがぶっちぎりで面白いボケで、それが序盤にきたことだけが不足点かなあって思っていた。基本的にはこいつらが勝つと思っていました。ボケが見せた多芸さ、開幕のツッコミを観客が待ってた感じといい、勝つならこいつらかなと。


総評
 面白かったです。
 一つだけ言いたいことがあるならば、私的概念として漫才じゃねえじゃんってコンビが多くないですかね。面白さだけで言うとまた別として、
個人的には

 コント=全体が別空間でその中で突っ込む
 漫才=ボケの異常さをツッコミが解説してくれる(ツッコミはあくまで観客と同じ視点)

この条件を満たしてくれたコンビは決勝では霜降り明星しかいないわけですよ。ボケがおかしいことをして、ツッコミがノるのはもっての他でしょう。キングオブコントがある以上、M-1は漫才であるべきだと思う。コント的な漫才でM-1を勝ったコンビは今までもいるんですが、チュートにしてもサンドにしても、ツッコミはあくまでマイクの前で、観客視点で突っ込んでるんですよね。ボケと一緒になってその中で突っ込まれてもそれはコントだろうとしか思わないのです。
 霜降り明星はネタつくりにおいて定型を作れるので、ネタ番組ではしばらく活躍できると思います。トークは知らん

サッカーについて

今回のワールドカップは相当観てます。その感想を

現時点での強さはフランス>ベルギー>>イングランドクロアチアと見ます。
フランス
フランスは頭ひとつ抜けてるように思う。組織的・機能的な守備、そこからの高速FWによるカウンター。
負けにくい、勝ちやすいサッカーの一つの完成形かなと。美しいといえるレベルの守備ですがいかんせん攻撃に戦術といえるものがない。好みではないです。

ベルギー
売りは中盤ー前線が生み出す攻撃。強いとは思うが守備にアラはある。GKが強いのでそれで補っている。
流動性のある攻撃だけど戦術レベルの形には出来てない。フランスに勝つには先取点が必須かな?
ベンチから違う方向性の選手を送り出せるのはフランスにない強み。

イングランドクロアチアはまあどっこいどっこい。そんな強くない。


ここ5年ほど(ネイマールバルサに入ってから)サッカーに興味を失っていたので見てないのですが、はっきり思うことはサッカーのレベルは下がっているということです。ペップバルサを見れた幸運というのは至上のモノですが、あれ以上のサッカーを見ることは出来るのか。少々悲観的になっています。
 今のサッカーはスピードのあるFWと組織的守備さえあれば勝てます。守備が発達しすぎましたね。攻撃側になにか革命的な何かが起きない限り、この流れは続くことでしょう

日本代表の時間稼ぎで進出したことについて

非難殺到の模様ですが、ルール上問題ない範囲で行った選択をなぜそこまで非難するのか。


戦略目標
  日本&セネガル:リーグ突破

戦術目標
  日本:引き分け以上orセネガルビハインド時セネガルより得失点差でセネガルより負けない時の負け
     (同時にイエロー連発しないこと)
  セネガル:引き分け以上or日本より得失点差で負けない時の負け

条件を見て分かるのは、戦前時点でセネガルは日本より立場が良くないということです
そして同時にリーグ敗退が決まっていたポーランドの戦術目標として、せめて一勝して帰りたい というものがありました。

その状態でコロンビアが先取点。日本は1点ビハインド。ポーランドの戦術目標は誰の目にも明らかで、追加点の可能性を考えるとセネガルは戦術目標を引き分け以上に引き上げざるを得ず、厳しい立場に追い込まれます。
同時にこの時点で日本は「セネガル以上負けないこと」と戦術目標が引き下がりました。点を取りに行ってカウンター食らうリスク、それを止めるためにイエローもらうリスクを考えると攻めに出るメリットが少なくなっていきます。そしてコロンビアはこの瞬間守りきれば一位抜け、リーグ敗退はほぼない状況。引きぎみでカウンターを狙うのは当たり前です。セネガルが追いつける可能性はより下がります。
戦術目標を達成するための行動選択として、セネガルはより攻めることしかなく、日本は攻めることも守ることもできた。ポーランドは勝てればそれでよい、追加点を狙う必要性が薄い。そこで西野監督は守りを選択した。何が悪いというのか。

世界のマスコミは自分の国じゃないから文句を言うのです。文句を言うならばその代わりに提言すればよい。「ボール持ってる側は何分以内にセンターラインを越えないとペナルティ。そして何分以内にシュートしなければペナルティというルールを導入せよ」と。
アメリカンスポーツの嗜好というものはとにかくスピーディなゲームであって、バスケもアイスホッケーも全てルールでスピーディになるように縛ってきました。逆に言えばルール内で何をしても非難できない、ルール内の行動を縛ることは理に適っていないのを理解しているからです。

日本人が「勝てばいいってもんじゃない、綺麗に負けた方がマシだ」といって非難するのは本当に許しがたいと思っています。
サッカー日本代表チームは日本国民のためだけにサッカーしているわけじゃない。彼らはあくまでワールドカップでいい結果を出すためにサッカーをしているのだ。敗けて得られる名誉のためにサッカーをしているわけじゃない。私たちはそれを理解した上で彼らを応援するべきだろう。

煽るマスコミもそれに煽られて怒っている一般大衆もうんざりしてはいるんですけど。

アメフトは面白いスポーツです。海外サッカー・NHL・NPBと観まくっていた私が最後まで追っていたのはNFLなのです。面白さが分かりにくいけど物凄い深みがあるスポーツなんです。
タックルの激しさも魅力のひとつなので、今回の騒動はなんとも言えない部分があるんですが、今回のことだけでアメフトは暴力的なスポーツだと思われてしまうのも残念ではある。

ただ、ひとつだけ日大のクソどもに言いたいことがあります。
言い訳で使っている「潰せという指示を誤解された」という文言ですが、
温和で面倒見のいい監督に「潰せ!」はヨッシャー!となるでしょうが
ヤクザの親分から「潰せ!」って言われたら下っ端はそらヤるでしょう。
もしも本当に齟齬だったとしてもヤったってことはお前が常日頃どっちで思われてたかってことで。


つまりどっちにせよお前が原因で責任もお前にあるんだよ!!!

謝罪するつもりもないのに会見を開くとこうなります、といういい例ですね。


そんなつもりじゃなかった、学生が勝手に勘違いしただけなんだ。俺らも悪いとこあったかもね。でも学生が勝手にやったことなので^^


バカなんだから出てくるな!!!!

日大アメフトのアレ

アメリカ人の客が来たら出身地を聞いて近隣のNFLチーム名を言って話のネタにするぐらいのアメフト好きです(Which team do you like?と聞かれてCleと答えたらcrazy!だって)。

確かにあのタックルはありえない。一発退場で当たり前だし、四試合出場停止食らうレベルだとも思う。

ただ、この民衆の怒りみたいな曖昧模糊としたものが原点に懲罰が下される感じも私は大嫌いなのであった。

そもそも論で言えば試合中最初にフラッグを投げたとはいえ、即時退場させずに流した審判が最大の問題で、お前は日大だろうがなんだろうがアメフトの秩序を守るべき存在なのに何をしてるんだ無能、と思っている。

結局、管理者が原理原則を守ろうとしないから日大のバ監督は付け上がったのだろうし、そのせいであのDLは「異常な行為だとわかりながら」何度もあんな外道を行う羽目になったのだ。なぜ試合中の行為を責めるのに第一に対象が審判じゃないのかわからない。反則を犯して流されるならば、やるに決まっている。間違いなく一番責任を負わなければいけないのは審判である。審判が退場させ、監督を叱責すべきなのだ。まして、何も知らない大衆の、責任の所在も分かっていないバカどもの大声によって、ファウルを犯した当事者が石持て投げられ、社会的制裁を受けるに至った現状を、あの審判はどう思っているのか。恥を知るべきである。